研がれる空
こんばんは。
今日の横浜はとても寒かったですね。最高気温3℃、最低気温0℃。
地元・秋田の冬の標準的な気温はこんな感じです。
ですから外に出てみると、地元の空気感ーー行きすぎない寒気にちょうど良い湿度、そして空の暗さーーどれをとっても今日は地元そのまんまでした。
それはそうと
先日、一泊二日で新潟に行ってまいりました。僕の友人Tが研究でよく行くということで、今回同行させてもらいました。
新潟の燕三条で新しい出会いをしました。そのことは後ほど書くつもりです。
燕市から10kmほど車で行ったところに西蒲原郡弥彦村という村がありまして、そこを主に観光しました。
弥彦温泉に浸かり、弥彦神社で祈祷し、最後に向かったのは弥彦酒造。
日本酒にハマっていて、近場で行ける酒蔵を訪問してみたいと思い、来てみたのですが…残念ながら、その酒蔵での見学や直売はしていないとのこと。
まだ二十歳になったばかりで、初めての酒造見学はここかと楽しみにしていたのでしたが、それはまた先に持ち越しのようです。
近くの酒店で買っていきました。弥彦酒造の方に教えていただいたそこの酒店は、そこで醸造したたくさんの種類の酒が売っていました。
買ったのはこれ👇
こしのはくせつ 特別純米酒
雪のような柔らかな舌触りでするすると喉を通るので飲みやすい。鼻に抜ける感覚が少しばかりスモーキーで落ち着いた酸味を味わえます。とっても美味しい。
新潟は日本酒出荷量が全国3位で、淡麗辛口が特徴。こしのはくせつもそれに類するが、その中でもかなり優しい。
1838年創業の歴史ある酒蔵。日本酒はあくまで脇役というスタンスで、強い主張をせず美味しさの感度を整える存在であるようにしているのだとか。長い伝統を持つこの酒蔵だからこそ本来の日本酒のすがたを大事にしているのでしょう。
また別の売店に行きました。
刃物を取り扱っているお店です。新潟県の県央地域は金属加工製品の一大生産地だとか。
普段の僕の生活圏内ではなかなか見かけないものばかりの品揃えでその美しさに目を奪われました。
不思議です。
包丁やナイフ、日本刀を眺めていると心が落ち着くのです。
この上品な白銀の輝き……まるで雪のよう。
そういえば、この『白銀』という言葉、辞書で引くと、どうやら比喩的に「雪」の意もあるそうです。
雪のような美しさが僕の目を奪い、心を落ち着かせたのかな。
何か嫌なことがあったとき、冷静さを欠いた時、そこに雪がなければ刃物売り場に行けばいいんじゃないか?
あらゆる悩みをその刃先で両断し、精神を研ぎ澄ませたいものです。
今日は、雪が降りましたね。